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誰かいなくなったけどもう誰がいなくなったのかも分かんねえよ

面倒くさいことばかりだ

厄介なことばかり起こってあーめんどくせえって思いながら仕事してる。春になると湧いて出てくるんだよ虫みたいにさ。あーめんどくせぇって思う。十年後の話だ。非日常みたいなことを期待している。穏便に平穏に暮らすことを願っているのに。心の底から生き…

2/2

追い抜かされてゆくこと自体にはもう焦ってはいない。若干のその静けさすらいまは心地よく感じる。目を真っ赤にして泣きそうなひとが好きだ。励ましてあげたくなる。親身になりたくなる。その傍ら長い導火線に火をつけた。うまく辿りつくのかは分からない。…

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もうずっと何日も同じような終わらない今日を過ごしている。しずかな場所に行きたい。ひとりきり 座りこめるような時間がほしい。ここは喧しくて落ち着かない。もう なんにもする気がない。 一刻と悪い出来事ばかりが起こっている。転がるように 居場所がな…

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やけに秒針の音がする。それも安いプラスチックの擦れた音だ。寝つきは良いのだから眠ってしまえばいい。久々の連休はあっという間に過ぎた。目覚ましは翌朝AM6:40に鳴る。 すべて消えてしまっていた。日付は覚えてないが 2004年から始まった筈だ。十数年ひ…

冷凍もおいしい

漠然と胸が騒ついていてなつかしい感覚でああこれ知ってるなまえを呼べばいいんだと思ってずっと呼んでた。 むかしは会えたんだ。こうしていれば偶然に。 ほんとうにわたしは魔法が使えるんだと思っていた。あの人だけ有効な。 ただ使用期間が切れてしまって…

そういってわらった。

おつかいありさん といううたを気づけば口ずさんでいる。あわてておつかいに行こうとして他のありさんにこっつんこしておつかいを忘れてしまうっていう、うた。ぶつかりまくりでもう何がなんだがおぼえてないや。仕事ではだいたいいつも空まわりでがんばって…

明日を落としても

仕事の帰りに寄ったデパートに子ども向けの短冊が置いてあった。そこに好きな願い事を書いて偽物の笹に飾る。お金持ちになりたいとか海外に住みたいとか美肌になりたいとか書いてあった。こっそり◯◯に会いたいってぶら下げてきたのはわたしです。それから数…

1億万本の花を贈る

八月二十二日あまりにも空が高くて目がくらんだ。いつかわたしにくれた桔梗が庭の隅っこで咲いている。ずっと伸ばしていた髪をきった。あれは六年もまえのことだ。わたしの髪を結ってくれる時間がとても好きだった。町を歩けばなまえを呼んだ。心のなかで呼…

夕方をすぎて雨がふる。ふった。ふりつづいている。

何かしらの痛みを求めているとしか思えない。 今さらむかしをほじくり返して土にかえったかを確かめているなんて。 かえるはずがない。ずっと記憶から抜け落ちてはあわてて拾って大切に仕舞ってきた。 好きだったうたを口ずさむ。土曜日の神さま。最近思い出…