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やけに秒針の音がする。それも安いプラスチックの擦れた音だ。寝つきは良いのだから眠ってしまえばいい。久々の連休はあっという間に過ぎた。目覚ましは翌朝AM6:40に鳴る。
すべて消えてしまっていた。日付は覚えてないが 2004年から始まった筈だ。十数年ひっそりと息をするように残していた。彼女が亡くなってもなお 通りすぎる人すらいなくなった場所で たまに思い出してはひとりでそこにいた。わたしたちはまだ十代で ばかげた文字を当たり前に使い ふわふわと足が地につかない毎日を ここがどん底だとでもいうような口ぶりで 零ちゃん 有希ちゃん なんて。
笑ってしまうよ。あっけなく 全部消えてしまったのだ。
なまえを呼んで つよく願えば 会うことができた。あの魔法は どこへ行ったのだろう。
眠りにおちるすこし手前の まどろみがとても仕合わせで 朝がこなければいいと思っているのに 毎朝おなじ時間アラーム音で目がさめて さようなら またいつか そういって手をふるんだ。
もがいても 抗っても 押し流されてとおくに来た。
みんなは元気ですか。