冷凍もおいしい



漠然と胸が騒ついていてなつかしい感覚でああこれ知ってるなまえを呼べばいいんだと思ってずっと呼んでた。
むかしは会えたんだ。こうしていれば偶然に。
ほんとうにわたしは魔法が使えるんだと思っていた。あの人だけ有効な。
ただ使用期間が切れてしまっていたようで何度も呼んだのに見かけることもできなかった。
今日はなんだか恋しかったんだ。
夕べむかし話や思い出にふれていまなら って思った。
眠りにつくまえのあの微睡みが心地よくてずっとずうっとこんな瞬間ならいつまで経っても幸せな気持ちで生きてゆけるのに。
だいぶ寝つきが良いのですぐにアラームが鳴って叩き起こされる朝がきのうも一昨日もたぶんあしたも明後日もあるんだろうけど。
泣きたくなるぐらい会いたいと思えばいいのだろうけど泣きたくなるぐらいあの気持ちを忘れてしまったからわたしにあの魔法はもう使えない。
知人 枠にももう食い込まないほど
とおくにきたのね。